一朶の雲は消えていた

　藤宮さんはえねっちけー対策のため、本当にTVを所有していない。昔、食べるにも事欠く貧乏学生時代に「持ってません」と言ったところ超絶バカにされ、就職後も忙し過ぎてTVなんかどうでも良くて持っていなかったときには「マトモな人間じゃない」とまで烙印を押された。
　これについて、公式な謝罪を受けるまではビタ一文たりともヤツらに金銭を落とすつもりはない。ぶつちゃけ、TVなくても困らんし。

　んだが司馬遼太郎さんの『坂の上の雲』には思い入れがあったので、実家に録画して貰えるように頼んでいた。そして帰省した……ら。
　今はもう実家を離れた妹様のパリコレが毎週解除されていなかった予約通りにディスク領域を埋め尽くし、愛しのルシウス 兼 山口多聞 兼 阿部寛のご尊顔を最後まで拝めなかった。
　哀しいので不貞腐れていた。

　ついでに学生時代の友人sと会ってだべっていたところ、「あんたの話は聞いてない（だから喋るな）」というようなコトを言われ、ハァ(￣◇￣;)？ となった。こーゆー下らん話をするために雁首揃えてるんじゃないの？　聞きたくないならどうして呼んだの？　と。
　折角知人に「お前は薄情だ」と評されたところなので、来年からは断捨離しようと思う。
　時間とって帰省しているんた。態々厭な思いをするために、貴重な時間を裂きたくない。だから薄情って言われるんだろうがな。